SAP NetWeaver AS ABAP トライアル版構築 (6)ゲストOS設定

SAP

概要

 構築したゲストOSで、SAPをインストールするための準備を行います。

ゲストOS設定

 OSの設定・構成管理ツール「YaST」から、SAPインストールに必要な設定をしていきます。
YaSTを起動するには、画面左上の「Activities」クリックして、表示される検索窓に「YaST」と入力します。検索結果が画面中央に表示されるため、「YaST」をクリックします。

尚、検索結果として「YaST」が表示されない場合があります。
その場合はデスクトップの「Show Applications」をクリックすることですべてのアプリケーションが表示されるため、「YaST」を探してクリックします。

YaST起動時にパスワードを求められるため、入力して「Continue」をクリックします。
(ゲストOS構築時に入力したパスワードです)

「System」の「Network Settings」をクリックします。

警告メッセージが表示されたら「OK」をクリックします。

「Hostname/DNS」タブの「Set Hostname via DHCP」が「no」となっていることを確認して「OK」をクリックします(「yes」になっている場合は「no」に変更します)。

続いて「Software」の「Online Update」をクリックします。

「Search」タブの検索窓に「uuidd」と入力してEnterキー押します。
続いて、画面右に表示された「uuidd」にチェックを入れて「Accept」をクリックします。

「Automatic Changes」が表示されたら「Continue」をクリックします。

インストールが開始するので、終了するまで待ちます。

完了したらメッセージが表示されるので、「OK」をクリックします。

同様の手順で「unrar」をインストールします。

執筆時の作業では大量の「Automatic Changes」が表示されました。
また、カーネル更新のメッセージも表示されました。共に「Continue」をクリックしています。

インストールが完了したら再起動後に有効となる旨のメッセージが表示されたため、再起動しました。

再起動するには、画面右上の▽ボタンをクリックすると出てくる電源ボタン→「Restart」の順にクリックします。

再起動後、ターミナルを起動します。「YaST」と同様、「Activities」クリックして検索窓から検索すると表示されます。

下記のコマンドを実行して、インストールした「uuidd」を開始します。
コマンドを実行するとパスワードを求められるため、入力してEnterキーを押します。

  • sudo service uuidd start

続いて下記のコマンドを実行して「uuidd」が開始していることを確認します。
問題なく開始していれば、下図のように表示されます。

  • service –status-all |grep uuidd

続いて以下のコマンドを実行します。

  • sudo nano /etc/hostname

ファイルが開くので下記のホスト名を設定します(既にホスト名が設定されている場合は、下記に変更します)。

  • vhcalnplci

ホスト名を設定したら変更を保存するために「Ctrl+O」→Enterキーの順に操作します。
保存したらファイルを閉じます。ファイルを閉じるには「Ctrl+X」です。

ホスト名変更の反映には再起動が必要なので、再起動します。
再起動後、再びターミナルを起動します。ホスト名が変更されているはずです。

続いて下記のコマンドを実行します。
コマンドを実行するとIPアドレス(下図参照)が表示されるため、記録しておきます。

  • ip -h addr show

続いて下記のコマンドを実行します(パスワードを求められるので入力します)。

  • sudo nano /etc/hosts

hostsファイルが開くので、下記を追加します。
追加したら保存してhostsファイルを閉じます(「Ctrl+O」→Enterキー→「Ctrl+X」)。

  • <上記手順で確認したIPアドレス> vhcalnplci.dummy.nodomain vhcalnplci

以上

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